共有林分割制限違憲判決

この事件は、森林法が森林の共有林の細分化を防ぐために一定の場合に分割を禁止した森林法の規定が争われた事件です。

これについて、最高裁判所は、森林の細分化の防止の必要は認められるが、共有森林について原物分割をしても直ちにその細分化をきたすとは言えないので、分割請求権を制限することは、その目的を達成する手段としての合理性と必要性のいずれも肯定できないとして、違憲であるとの判断を示しました(最大判一九八七年四月二二日)。